転職をする際に、面接官から「なぜ転職したいのですか？」という質問は、必ず聞かれます。この質問に対する回答は、当然、転職の成功に大きく関わってきます。
今回は、転職理由を聞かれる理由と、模範解答を現役採用担当のわたしがご紹介します。
転職理由を聞かれる理由は５つにしぼられる！
面接官が転職理由を必ず聞く理由にはつぎの５点があるからです。
１．合う合わないの確認
いままたは前の仕事を辞めた理由を尋ねることで、その人が新しい会社の雰囲気や目指す方向に合っているかを見極めます。
２．キャリア目標の理解
いままたは前の仕事を辞めた理由から、その人が何を求め、どんな目標を持っているのかを理解します。これで、その人が会社の将来の計画に合うかどうかを判断します。
３．問題解決能力の評価
いままたは前の仕事を辞めた理由から、その人がどう問題に対処したか、どう困難を乗り越えたかを見ます。これはその人の問題解決力や人間関係のスキルを評価するためです。
４．安定性とコミットメントの確認
何度も転職していたり、短期間で辞めていたりすると、新しい仕事でも長く働けないかもしれません。その人が新しい仕事に対してしっかりとコミットできるかどうかを見るためにも、転職理由を尋ねます。
５．期待値と現実値のギャップの確認
いままたは前の職を辞めた理由から、その人が仕事に何を期待しているか、そしてその期待が現実とどれだけ合っているかを見ます。これは、その人が新しい仕事に満足できる可能性を評価するためです。
転職を決意した理由７選
1. 給与や待遇の不満：給与が低い、昇給やボーナスが見込めない、福利厚生が不十分など、経済的な理由は転職の大きな動機となっている場合は多いでしょう。
2. 人間関係の問題：上司や同僚との関係がうまくいかず、ストレスを感じることが多い場合、転職を考える人は多いです。
3. キャリアアップのため：自分のスキルや能力をより活かせる場所、または新たなスキルを習得するために転職を考える人は、いまでは当たり前ですね。
4. 仕事の内容に対する不満：自分の興味や専門分野と異なる仕事を任されることや、仕事の内容が単調で成長できないと感じたら、転職の二文字が浮かぶのは疑いようがありません。
5. ワークライフバランスの改善：長時間労働や休みが取りづらい環境から、プライベートの時間を確保するために転職を考える人もいまではふつうですね。
6. 企業のビジョンや方針に対する不一致：自分の価値観や目指す方向性と企業のビジョンや方針が合わないと感じた場合、転職を考えることでしょう。
7. 会社の経営状況：会社の経営状況が不安定であったり、将来性に疑問を感じる場合、転職を考えることは当然ですね。
このように、多くの理由が絡み合って転職を決意することが多く見受けられます。それぞれの状況や価値観によって最適な選択は変わりますので、自分自身が何を重視するかを明確にしておくことが大切です。
転職理由を面接官に正しく伝えるコツは
ネガティブを避けて、ポジティブに答えること！
それでは、心に決めた転職理由をそのまま面接官に伝えてもいいものでしょうか？ 面接官もあなたの気持ちはわかっていても、最初にまとめた転職理由を聞かれるように、あなたが会社として必要な人材なのか、その答え方ひとつで結果は大きく変わってしまいます。
それでは、それぞれの転職理由をどのように伝えれば、転職したい企業担当者に伝わるのか、実例をご紹介します。
「給与や待遇の不満」が転職理由の模範解答
「私の現（前）職では多くの経験と学びがありましたが、自身のスキルをより広範囲に活用し、さらなる成長の機会を求めて転職を決意しました。また、自分の価値を正当に評価してくれる企業で働きたいと考えています。」
「人間関係の問題」が転職理由の模範解答
「私の現（前）職では多くの経験を積むことができましたが、さらなるキャリアアップと自己成長を目指し、新たな環境でのチャレンジを求めて転職を決意しました。特に、チームワークを重視し、お互いに尊重し合いながら働ける環境を探しています。」
「キャリアアップのため」が転職理由の模範解答
「私の現（前）職では多くの経験と知識を得ることができ、大変感謝しております。しかし、自分のキャリアをさらに進めるためには、新たな環境での経験が必要だと感じています。私は特に（特定のスキルや専門知識）に強みを持っており、それを活かして（新しい会社の名前）で働くことで、さらなる成長と共に組織への大きな貢献ができると思います。」
「仕事の内容に対する不満」が転職理由の模範解答
「私の現（前）職では多くの経験とスキルを得ることができましたが、自分の能力をさらに伸ばすためには、新たな挑戦と経験が必要だと感じています。特に、（具体的なスキルや経験）を深く掘り下げ、新しい環境でそれを活かすことで、更なる成長を遂げたいと考えています。」
「ワークライフバランスの改善」が転職理由の模範解答
「私は仕事に対する情熱と責任感を持っており、それを最大限に発揮するためには適切なワークライフバランスが重要だと考えています。前職では多くの経験を得ることができましたが、より良いパフォーマンスを発揮し、自身の生活と仕事をよりバランス良く両立させるために、新たな環境でのチャレンジをしたいと思います。我々が最高のパフォーマンスを発揮するためには、健康的なライフスタイルと適切な休息が必要だと信じています。」
「企業のビジョンや方針に対する不一致」が転職理由の模範解答
「私の現（前）職では多くの経験と学びがありましたが、自身の価値観やキャリアの目標をより具現化するために、新たな環境でのチャレンジを求めることにしました。私は特に（具体的な価値観や目標）を重視しており、それが（新しい会社の名前）のビジョンや方針に深く共感しています。ここで働くことで、自分の信念に基づいて最大限に貢献できると確信しています。」
「会社の経営状況」が転職理由の模範解答
「私の現（前）職では多くの経験を得ることができましたが、自身のキャリアを長期的に考えたとき、より安定した経営基盤を持つ企業で働きたいと感じています。また、私は（具体的なスキルや専門知識）に強みを持っており、それを活かして（新しい会社の名前）で働くことで、組織への大きな貢献ができると確信しています。」
